ASMIK ACE ENTERTAINMENT, INC.
ニュー・シネマ・パラダイス(完全版)
1989年/イタリア・フランス/カラー/ヴィスタ/175分
1989年アカデミー外国語映画賞受賞
[監督]ジョゼッペ・トルナトーレ
[主演]ジャック・ペラン/フィリップ・ノワレ

映画監督サルヴァトーレが、かって慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷シチリアの村に帰ってくる。 戦後間もない頃のその小さな村での唯一の娯楽の場はパラダイス座という映画館であった。トトと呼ばれた子ども時代のサルヴァトーレは、パラダイス座に入り浸り、スクリーンだけではなくその源の映写室に惹かれていく。いつしか父と子ほどに歳の離れた映写技師アルフレードとの間に友情が生まれてくる。その当時の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた……。子どもの頃の思い出を映画と映画館の思い出に重ねてノスタルジックに描き、エンニオ・モリコーネによる主題曲が大ヒットした。町の中の映画館をテーマにした映画で浜んまち映画祭にはぴったりの名作。


zazie films

1954年/イタリア/モノクロ/スタンダード/115分
1954年ヴェネチア映画祭サン・マルコ銀獅子賞受賞
1956年アカデミー外国語映画賞受賞
[監督]フェデリコ・フェリーニ
[主演]アンソニー・クィン

旅回りの道化師と一人の女をめぐって人生の哀歓を描いたこの作品は、イタリア映画の名作の代名詞的存在であり、同時に主題曲の「ジェルソミーナのテーマ」は人気の高い映画音楽のひとつである。貧しい上に少々足りない娘ジェルソミーナは、オートバイで旅まわりをする曲芸師ザンパノの助手となって旅に出た。彼の呼びものは、胸の力で鎖を切ること、それに狡猾と欲情にこりかたまった男である。彼の粗暴な振る舞いにも逆らわず、彼女は一緒に旅回りを続ける。やがて、ザンパノは彼女を捨てた。それから数年後、年老いたザンパノは、ある町で彼女の口ずさんでいた歌を耳にし、彼女が死んだことを知り、深い孤独感に涙を流すのであった。 野卑な男が、僅かに残っていた人間性を蘇らせるまでを描いたフェリーニの名作。

フランス映画社
はなればなれに
1964年/フランス/モノクロ/スタンダード/96分
1954年ヴェネチア映画祭サン・マルコ銀獅子賞受賞
1956年アカデミー外国語映画賞受賞
[監督]ジャン=リュック・ゴダール
[主演]アンナ・カリーナ/サミー・フレイ/クロード・ブラッスール

ゴダールの長編第7作目で、即興演出が冴え、ミュージカル・シーンも織り込んだコメディ・タッチの犯罪ミステリー。とてもキュートで楽しく、 主演は「女は女である」のアンナ・カリーナ。肌をさす冷気が心地よい冬のパリ。フランツとアルチュールは、共に推理小説マニアの親友同士。そんな二人は、北欧から叔母の住む屋敷へやってきたオディールから、屋敷に隠している大金があると聞かされる。可愛いオディールに惹かれる2人だが、その金をくすねようと彼女を巻き込んで泥棒計画を立てる。撮影当時、アンナ・カリーナは23才。ゴダールのミューズとして生き生きとした美しさがまばゆい。パリ郊外や街なかを走る自転車姿は愛らしく、自ら振り付けしたという3人のマジソン・ダンスは圧巻。

zazie films

若者のすべて
1960年/イタリア・フランス/モノクロ/スタンダード/180分
1960年度ヴェネチア映画祭審査員特別賞受賞
[監督]ルキノ・ヴィスコンティ
[主演]アラン・ドロン/アニー・ジラルド/レナート・サルヴァトーリ

ルキノ・ヴィスコンティは、この作品を撮るにあたり「強く、エネルギッシュで頑固なイタリア南部の母親の映画を作りたかった」と語る。父をなくし貧しい暮らしのイタリア南部から、長男のいる北部の大都市ミラノに母子5人がやってくるが、南北の経済格差と人の気質の差から一家は苛酷な運命に見舞われる。話の核となるのは、気だてがよく誠実な三男ロッコと堕落する次男シモーネの間で展開していく。シモーネはロッコと共にプロ・ボクサーを目指しジムに入ったが、娼婦ナディアに夢中になり、 自らその可能性を潰し、ナディアは突然彼の前から姿を消す。 その後ロッコは偶然にナディアと出会い、ロッコの優しさに触れた彼女は急速に彼と愛し合うようになる。

ASMIK ACE ENTERTAINMENT, INC.
マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
1985年/スウェーデン/カラー/ヴィスタ/102分
[監督]ラッセ・ハルストレム
[主演]アントン・グランセリウス/メリンダ・キンナマン

少年イングマルは、どんな時でも愛犬シッカンと一緒にいる男の子。人工衛星に乗せられて地球最初の宇宙旅行者になったあのライカ犬の運命を思えば、どんな事だってたいしたことはないと考える人生哲学の持ち主。50年代末のスウェーデンの海辺の小さな町と山間のガラス工場の村が舞台。大切なものを失ってしまう喪失感や愛するものを救うことのできない無力感を乗り越えて成長するイングマル、そして彼を優しく包み込む豊かな自然と一風変わった村人たち。この映画は、母親の死、愛犬との別れ、また離散する家族という悲劇的な要素を交えながらも、主人公の友人や村の人々との出会いを通して、人生そのものをユーモア豊かに、みずみずしい美しさを全編に漲らせて、心温まる作品となっている。

zazie films
5時から7時までのクレオ
1961年/フランス/モノクロ/パートカラー/ヴィスタ/90分
[監督]アニエス・ヴァルダ
[主演]コリンヌ・マルシャン/アントワーヌ・ブルセイユ/ミシェル・ルグラン

舞台は1961年のパリ。シャンソン歌手のクレオは、ブロンドの髪も美しい若い娘。彼女は、7時に出るガン診察結果を待っている。今は5時。時間つぶしの占いも、恋人の無神経な態度も苛立つばかり。友達の作曲家が持ち込む歌の詩も、哀しくてやりきれなくなる。あてもなくさまよう彼女は、アルジェリアから休暇で戻った兵士と出会い、再び戦場に駆り出される彼の苦悩が、彼女の不安を静めてくれた。クレオの二時間の彷徨の中で彼女の揺れ動く心理とパリの夏のけだるい夕暮れの様子が描かれる。なにげないパリの町並みが美しく、テンポ良く展開する洒落た作品。映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランが俳優として登場したり、さりげなく出演しているジャン・クロード・ブリアリ、ジャン・リュック・ゴダール、アンナ・カリーナを見つけるのもお楽しみ。